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『お前も、秋桜になるんだよ』

表題作の「解夏」を含め、「秋桜」「水底の村」「サクラサク」の4編からなる<ふるさと>をテーマにした小説集。

映画化、それから、ドラマ化もされたという「解夏」ですが、小説では、悲劇をことさらに演出することなく、ふるさとを歩き、最後の瞬間までふるさとの情景を心に焼き付けようとする主人公と、主人公を見守り、支える母親、恋人、友人、老学者など、周囲の方々との交流が静かに描かれています。

手に取ったときには、辛くて読みきれないのではないかと思っていたのですが、読後感はとても暖かく、遅ればせながらこの本を手にとって良かったなと感じています。

フィリピンの女性が、日本に新たなふるさとと家族を見出していく物語を描いたのが「秋桜」。

作品中の蜂にまつわるエピソードにも多くを感じるものがありましたが、日本が将来直面するはずの移民問題について、閉鎖的である一方、外的なものを取り込んでいく(心の)柔軟性に優れるといった日本人固有の民族的特性が持つ"可能性"について、希望を感じさせてくれる作品でもありました。

その他の2編も、ひとことで言うなら「暖かい」物語です。

物語の舞台はいずれも季節外れではありますが、この暖かい一冊、木枯らしが吹く冬の休日などに、暖かい飲み物と一緒にいかがでしょうか。

ダウンタウンにて
du Parc

さだまさし「解夏」(幻冬舎文庫)

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