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『感情が私たちの行動に重大な影響を与えている。感情をうまく管理し、利用することは、知能である』


標題の書籍は、1990年に初めて提唱された、EI(Emotional Intelligence)、あるいは、EQ(Emotional Intelligence Quotient)と呼ばれる、比較的新しい概念について、主に実用的な観点で記述された書籍です。

実社会で業務を円滑に進めるにあたっては、頭の明晰さだけではなく、いわゆる対人コミュニケーション能力が重要なのですが、このEQという概念は、この対人コミュニケーション能力のうち、主に感情面、情動面に関する能力をその領域としているものです。
曰く、

-私たちの行動は、すべてその時々の自分自身の感情に大きく左右されている

-とするなら、自分の「感情の状態」を認識し、それを上手くコントロールすることで、
 仕事や日常生活のあらゆる活動、対人コミュニケーションなどにおいてより高い成果を
 得られるのではないか

-EQとは、自らの感情を知覚する能力、他人の感情を推し量ることのできる能力、自ら
 の感情をより望ましいものに調整、あるいは、生み出すことのできる能力から成っている。

-先天的要素の多いIQと異なり、EQは実社会における数々の経験やトレーニングに
 よって向上させることが容易である

ということで、言ってみれば当たり前のものにも見えますが、いざ自分を振り返ってみると、普段の生活においては往々にして、上手く感情をコントロールできていないことがあるなあ、とも思い至ります。

人間の成長とは、まさに、このEQを高めることだ、とは思うのですが、一方で、米国でも日本でも、このEQを高めるための「研修」や「教材」が広まってきている、というのには少し違和感も残ります。

感情の扱い、というのは、人間が実社会の中で、色々な経験をしながら生きていく中で身につけていく、ある種の「知性」であり、各個人の個性そのものだと考えているので、トレーニングなどにより、画一的な方法で感情のコントロールをする方々が増えるというようなことになると、ロボットみたいで少し嫌だなあ…と思ったりしてしまうのです。


マゴク湖畔
モントリオール郊外のEastern Town Shipsにあるマゴク湖の夕暮れです

もう少し人間として強くなりたい、と常々思っているのですが、なかなか果たせないのが悔しいです。
自分の力だけでなんとかしたいと思うのは、おこがましいのかも知れませんけれど。


高山直「EQ こころの鍛え方」(東洋経済新報社)

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